TOEIC受験者の間では言わずと知れた名著「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス」略して「金セン」。
「出る単特急」シリーズはほかにもいくつか出版されていますが、900点以上を目指すなら「金セン」一択です。
というか、私はリアルにこれしか使ったことがありません。
この記事ではTOEICスコア900を超えるための「金セン」の使い方と、「金セン」を強くおすすめする理由をお伝えします。
✔︎この記事を読むと次のことがわかります。
TOEICで900点を超えるための「金のセンテンス」の使い方
TOEICで900点を超えるために「金のセンテンス」がおすすめな理由
✔︎この記事を書いている人

フリーランスで英語の勉強方法を発信中
日本人に向けて英語の指導を15年間(延べ2000人以上)
TOEIC R&L スコア920 2021年8月受験では満点目指して学習継続中!
英検準1級
EPT英語発音テスト99点(満点100点)
VERSANT スコア63
日本生まれ、日本育ち、両親日本人、幼稚園〜大学まで日本の教育機関で学びました。
英会話スクール、その他英語塾に通った経験はなく、通信教材を含めた有料の英語教材も購入したことがありません。
スパイスガールズのWannabeをかっこよく歌えるようになりたい!アメリカ人の女の子と文通したい!がんばって国際電話で喋ってみたい!ビバリーヒルズ高校白書が吹き替えなしでみたい!
そんな気持ちが私の英語学習の原点でした。
英語は自分の体の一部になり、気づけば英語を教える立場でこれまでに2000人以上に英語を教えてきました。
このブログではTOEICスコア900点以上を目指して学習する方に向けての学習情報を発信しています。
とにかく、無理しない、なるべくお金をかけない、楽しい、自分が心地よいと思える学習方法が継続のコツです。
私は、「語彙学習」が、とてもとても苦手でした。
どうしても頭に入らない、どうしても覚えられない、という状態がずっと続いて、しまいには単語帳を開くのも嫌、という状態が長く長く続いていました。
でも、この「金のセンテンス」と出会ってからは、単語を覚えるのが全く苦に思わなくなりました。
これまでは「よっこらしょ」「やるか、、、(嫌だけど)」と気合を入れないとできなかった語彙学習が、スムーズに日常に取り入れられた使い方をご紹介します。
目次
TOEICで900点を超えるための「金のセンテンス」の使い方
ここから、「金のセンテンス」の効果的な使い方を具体的にお伝えします。
step
11日にカバーするセンテンスの数を決める。
「金のセンテンス」に収録されている見出し文は360あります。
これを1ヶ月で網羅するなら1日約12文、2ヶ月ならその半分の6文、などと1日の分量をまずは決めましょう。
ここでの分量は、なんでもいいと思います。
試験まで1ヶ月しかない、どうしても目標の点数をとりたい、という切迫感が強い場合は1ヶ月計画。
もっとのんびり考えている人はそれより少ない量でいいと思います。
今日は5文しかできなかったけど、昨日は10文できた、でもいいと思います。
大切なことは、「続ける」ことです。
1文でも、2文でもいいから、とにかく毎日やりましょう。
飽きてしまう、嫌になってしまう、というのは言語学習におけるいちばんの敵ですから、無理のない量を設定してください。
step
21文ずつ音読⇨声に出して自分で日本語に訳す×10回繰り返す【最後のページから】
STEP1で自分で決めた量を毎日こなしていきます。
- まずは英文を読む。
- その後、その英文の和訳を(書いてあるものは見ずに)自分で和訳する。
この作業を10回繰り返しましょう。
英文、自分で訳した日本語、「全て声に出す」ということに意味があります。
英文を読むときも、それを和訳するときも、わからない場合は必ずひっかかりますよね。
この「ひっかかる」という「体験」が重要です。
黙読するだけではこの「ひっかかり」をなんとなくスルーしてしまいがち。
声を出すことによって自分がひっかかるポイントを自覚しながらすすめることができます。
もう一つ、 TOEIC900を目指す人のポイントがこちら。
最後の文から始めましょう!
「金セン」で扱われる単語の難易度はページが後ろに進むにつれてあがっていきます。
前のページから番号順にすすめていくと、おそらくTOEIC900を目指すレベルの方であれば最初は平易に感じると思います。
うしろから始めることによってあとはどんどん簡単になっていくだけですから、難しい単語から制覇していくことができます。
TOEICで900点を超えるために「金のセンテンス」がおすすめな理由
TOEIC900を超えるために「金のセンテンス」が超絶おすすめな理由は2つあります。
- 網羅すべき単語が全て文に組み込まれているので情景を連想しやすい
- 余計な情報が多い(ものすごくいい意味で!)
この2つは、単語学習をするに当たって、これまで私が2000人を指導してきた中で痛切に感じてきたことです。
一つずつ説明します。
網羅すべき単語が全て文に組み込まれているので情景を連想しやすい
英単語1語に対して和訳1語、という従来の単語帳では、単に文字の羅列を眺めているに過ぎず、暗記にはなんの意味もないと私は考えています。
仮にすごい記憶力があってすらすらと単語の羅列を記憶することができたとしても、その単語が一体どんな文脈で使われるものなのかということには一切理解ができていません。
これまで2000人以上の英語学習に携わってきましたが、「英単語を眺める」⇨「その対訳を眺める」という作業で英単語がすらすら覚えられるー!という生徒には出会ったことがありません。
なので、単語の意味を覚えるには「文=情景が思い浮かぶまとまり」の中で、単語がどういう使われ方をするのかを分かった上でないと全く意味がないのです。
学校で使われる単語帳では「DUO」がこの形式に当てはまりますが、「金のセンテンス」は完全にTOEICに特化した単語のみが扱われています。
「TOEICに出題される単語を網羅している」「文=情景が思い浮かぶまとまりで単語を覚える」という形式になっている「金のセンテンス」は、TOEICの
ただし、センテンスで覚える、というのは、英語の文法がきちんと理解できている上でないとかえって難度の高いものになってしまいますので、「金のセンテンス」を効果的に使用できるのはTOEICで一定以上の点数をとっている人、具体的にはTOEIC700程度オーバーの人が使うのに適していると言えます。
余計な情報が多い
これ、とても大切です!!!
一つの例文が網羅する単語ごとに、その語句に関する短い解説がついているのですが、時々著者のTEX加藤さんがその単語にコメントをつけています。
こんな感じ。
その語句に対する純粋な解説というよりは、TOEICに出てくる際のその語句の使われ方や傾向を若干面白がっているんですよね。
「TOEICの世界ではこの語句はこういう使われ方をする」
学校の授業で、先生が話す雑談がいやに記憶に残っていることってありませんでしたか?
テストに問題が出た時、あ、この問題の答えは先生があの話をしていたときに言ってたやつだな、とその時の情景を思い出して、答えに辿りつく、なんて経験、1回くらいはある方も多いのではないでしょうか。
人の記憶って、「覚えよう」とする対象のもののほかに、何かもう一つの情報があると、その「もう一つの情報」がトリガーとなって本来覚えようとしていたものが引き出される、という性質があるんですよね。
TEX加藤さんの語句の解説がまさにそれで、語句に対する「余計な情報」がその語句の意味を引き出してくれるんです。
その意味で、このTEX加藤さんの独特の語句解説は「金セン」の最も重要なパートと言えると思います。
このほかにもところどころに、TOEIC用語に関するコラムがあったりして、楽しいんですよね。
こういうところどころの楽しさって勉強する上でとても重要だなーと思います。
単語を覚える、とか、問題を解く、って、ともするとすごく苦しくて辛い作業になりがちで、「単語帳を見るのもイヤ、、、」ってなったりしませんか?
私はします^^;
だから、「金セン」に出会うまでは単語を覚える作業はとても苦痛でした。
自分の英語力における最大の弱点が語彙力であることも自覚していました。
でも、こういういわゆる「余計なもの」「本質とは関係のないもの」が随所に織り込まれていると、そのテキスト自体を好きになってしまうんですよね。
そういう意味で、著者の方の人柄や思いが込められたテキストって魅力的だなと感じます。
エントリーナンバー最後のセンテンスはTEX加藤さんの思いやりや遊び心が詰まった一文ですよ。
まとめ
「TOEIC900を目指す人の金のセンテンスの使い方!」のタイトルでお届けしました。
TOEICは語彙力があまりなくてもある程度(800点台)までは行きますが、900点以上や満点を目指すところまでを視野に入れると、語彙力がモノをいうステージになります。
逆に言えば、900点を目の前に伸び悩んでいる人は、語彙に力を入れて取り組んでみると一気に突破できることもありますよ。
私は「金のセンテンス」だけをやる!と決めてひたすら何周も繰り返しています。
ぜひ、試してみてくださいね。