「本当に英語を話せる証明」として評価されている英語スピーキングテストVERSANT(バーサント)。
まだ日本ではTOEICや英検とは比較にならないほど知名度が低いので、知っている方の方が少ないでしょう。
下記で詳細に紹介しますが、楽天やヒルトンをはじめとした一流企業が次々に社内評価にVERSANTを取り入れているので、「突然VERSANT試験を受けることになった…」ということで、概要や対策方法を調べる社会人の方が増えています。
そこでこの記事ではVERSANTのことが包括的にわかる内容にしていますし、後半では具体的な勉強法、対策法も紹介します。
目次
versantの試験は自宅でスマホを用いて20分で完結
versantの試験はどこかの試験会場に行ったり、ネイティブの試験官と英語で面接でもするのかと思っている方もいるかもしれませんが、そんなものは一切ありません!
自宅で、パソコンやスマホを用いて試験が受けられます。
問題数は63問で、すべて英語での問題に英語だけで答えます。試験時間は正確には17分です。
しかも試験時間は365日、24時間の中のいつでもOKです。
1回の試験料金は5500円(税込)です。
たった17分で試験が受けられる一方で、「本当に英語を話せる力の証明ができる試験」ということで世界のグローバル企業や米国防総省などでも用いられるなど、世界的にその価値が認められている試験なのです。
ちなみにversantの結果は試験終了後、数分で出ますから、今すぐ自分の英語力を測ることもできるということです。
versantの概要をまとめるとこうです。
主催団体 | ピアソン |
試験内容 | VERSANT スピーキングテスト |
試験内容 | 問題数合計:63問 PART_A:音読8問 PART_B:復唱16問 PART_C:質問24問 PART_D:文の構築10問 PART_E:ストーリーテリング要約3問 PART_F:自由回答2問 |
スコア | 総合点及び、「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」それぞれのサブスコアが、全て20点から80点で採点されます。 |
スコア発表 | 試験が終了した数分後にWEBで見ることが可能です。 |
採点方法 | 高度な言語認識システムと自動採点システム(※要するにAIです) |
受験場所 | インターネットがつながるパソコンやスマホがあればどこでも可能 |
受験時間 | 24時間365日 |
受験回数上限 | なし |
受講料 | 5,500円(税込) |
申し込み方法 | VERSANT公式サイトもしくは、トライズの無料カウンセリングから無料受講 |
versantは日本人には難しい
日本人の英語アレルギーは有名ですが、特にスピーキングがからきしダメな人は多いです。
「TOEICで900点のハイスコアを持っているのに、VERSANTは50点にも満たない」という人も大勢います。(※VERSANTの得点は最低点が20点で最高点が80点で、日本人の平均スコアは38点です)
(画像引用:VERSANT公式)
ではなぜversantが日本人にとって難しいのかというと、VERSANTのスコアは「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」の4つのサブスコアを元に総合スコアがつけられるからです。
4つのサブスコアもそれぞれが20点から80点の点数がつけられ、4つのスコアの平均が総合スコアになるわけですが、特にこの中でも「流暢さ」と「発音」が日本人には関門になるわけです。
TOEICで900点を取れるような人は「語彙」などは比較的高めの点数がでる傾向にありますが、いくらTOEICや英検ができても、話せる能力とは別だということがVERSANTスコアには如実に現れるということです。
楽天をはじめとしたversant導入企業
versantを導入する企業はどんどん増え、現在日本では200以上の企業や団体で用いられています。
その筆頭となったのが英語にとりわけ力を入れている楽天です。楽天がversantの存在を日本に広めたと言っても過言ではないくらいです。
楽天が人事評価で英語をかなり重視していることは衆知の事実でしょう。
これから入る新卒社員は入社時点でTOEIC800点以上を取ることが求められていますし、昔からいる社員でも、課長や部長などの役職へ昇格するにもTOEIC800点以上が必須条件となっています。
英語なんて触れてもこなかったオジサン達は可哀そうでしょうが、それでも4000人ほどいる楽天社員のTOEICの平均スコアが794点というから驚きです。
そんな楽天がVersantの点数アップを目標にしたセミナーを1か月に1度実施し、地方勤務者を対象とした、オンライン講座も開催するほどの力の入れようなのです。
楽天の他にも、ヒルトン、JT、三洋化成、ダイキン、三井住友銀行、SMBC日興証券などの一流企業も続々と社内評価などにVERSANTを導入しています。
ですので、転職市場などで実際に効果的なVERSANTの点数を考えた時、TOEICスコアなどと並べて履歴書に記載する場合「VERSANT50点以上」が1つの目安になるでしょう。
転職先の企業もそのように考えているはずですし、大企業の人事部ならVERSANTの価値は認識しているはずです。
versantのメリットとデメリット
メリットはやはり受験の簡易性にあるでしょう。
インターネットがつながる環境なら、いつでもどこでもたった20分ほどで試験を受けられますし、身分証なども不要です。
また、50点以上のスコアが取れれば就職や転職でも堂々とアピールできますし、特に英語は必須の外資系企業への転職ではかなり有利に働くでしょう。
逆にデメリットは身代わり受験ができるという点です。
余りにも簡単に受けられるので不正受験は可能です。ただしそれをしたところで、本人が英語を話せるかどうかは試せばすぐに分かることでもありますから、versantの不正受験で得たスコアを就職や転職に活用することはできないでしょう。
もう1つあえて挙げられるとすれば受講料の高さでしょうか。
税込5,500円の受講料は決して安くはありませんが、トライズという英会話スクールの無料カウンセリングを受けた方は一回無料で受けられますので、これを利用すれば無料になります。
versantの試験対策はスピーキングと発音がカギ
versantは17分という短い時間で63問もの問題を解かなければいけませんから、とにかく一瞬たりとも気を抜かない集中力が必要です。
単純に語彙、リスニング、スピーキング、文法力だけでなく、瞬発力や情報処理能力も必要とされる試験です。
また、英検やTOEICや大学受験など、日本人に馴染みのある他の英語試験とversantが異なる点は、スピーキングがある点でしょう。
ですから、versant対策にはスピーキングの勉強が重要であることは言うまでもありません。
versantはマイナーなので対策問題集すら存在しない
まだ日本ではversantはマイナー試験なので、問題集すら発売されていません。
日本一の書籍数を誇るAmazonでも検索結果はこの通りです。
「もしかしてversand」とAmazonに間違って質問されるくらいです…
versantの試験に関するフランス語の書籍が1件ヒットしただけでした。
VERSANT対策ができるアプリ
スピーキングと発音がカギと言った通りですが、スピーキングのためアプリなどを利用して練習するという方法もあります。
過去問や問題集などはありませんから、他の方法で自分なりに勉強法を模索するしかありません。
ここでは3種類のアプリを紹介しておきます。
雰囲気確認はVERSANT公式アプリで!
例えばVERSANTはスマホアプリを導入して受験するわけですが、受講しない人でもサンプルを見る事が可能ですから、これで雰囲気はつかめるでしょう。
iphoneのApp Storeで「versant」と検索すればアプリが出てきます。
試験を受けるためには下記の画像のようにTINを購入しなければいけませんが、サンプルテストならTINなしでも受講可能です。(※トライズの無料カウンセリングを受けると1回分のTINが貰えます。)
最下部の「sample test」からテスト受講し、雰囲気をつかんでみましょう!
その他、VERSANTの勉強になるスピーキング対策アプリ
その他にも、英語のスピーキング力を高めるのに役立つサプリを紹介しておきます。
英語のスピーキング対策のアプリは有料のものしかありませんが、例えば下記の2つは利用者も多く、おすすめです。
ありそうで無かった英語を話すトレーニングアプリ【トーキングマラソン】
VERSANTの例文や例題
先ほども言ったように、市販の問題集や過去問はないので、サンプルテストで雰囲気を確認するしかないでしょう。
サンプルテストでも良いですし、公式サイトでは下記のような例題や例文を紹介する動画が掲載されています。
とにかく、何度か受講してVERSANTに慣れるのが高得点をとるためには手っ取り早いでしょう!
ネイティブによる自然なスピードで流れる質問を聞き、回答するテストです。リスニング能力とスピーキング能力(自然さ、流暢さ、即時性)の両方を測定します。
versantで高得点をとるための勉強法はネイティブとの英会話
スピーキングの練習に関しては、一人で行うのはほぼ不可能でしょう。
微妙な訛り、アクセントなどの違いはネイティブでなければ絶対に分かりませんし、自分一人では間違いを矯正する方法がありません。
versantの問題のパートAでは「音読」が8問出題されます。これは発音や流暢さをチェックされす。パートBでは復唱が16問出題されます。パートBはパートAと違い、画面には何も表示されずに耳だけでリスニングをして復唱するわけです。
要するにこれは、英語学習でいうシャドーイングですね。
パートC、Dと続き、パートEでは英語でヒアリングしてストーリーを要約する問題が出題されます。
普段から相手の話を聞いてまとめたり、英語ニュースなどを聞いていないとまったくできない問題でしょうから、ここは慣れが必要です。
さらにパートFでは英語でのスピーチ力が試されます。
シャドーイングの練習も欠かせないこともありますし、何よりも発音矯正と英会話ばかりはネイティブがいないとどうすることもできないでしょう。
ですから、versantで高得点を取ろうと思ったら、その対策にはオンライン英会話や英会話教室を使うことをおすすめします。
できればフィリピン英会話ではなきく、イギリスやアメリカ西海岸の英語を話すネイティブ講師がいる英会話教室が良いでしょう。
versantもTOEIC同様、試験になれることも必要
versantもTOEICやTOEFLと同じように、実際の試験問題をやって対策する必要があります。
特に17分という短時間で63問もの問題が出題されますから、初めて受ける方はそのスピードやテンポに圧倒されるものですし、瞬間的な判断能力も求められることが受けてみて初めて体感できるでしょう。
ただ残念ながらversantは公式には過去問というのは公表されていませんから、5500円を払って試験を受けてみるか、対策スクールが行っている実技演習で慣れていくことをおすすめします。
その両方ができるのが英会話マスタースクール『トライズ』のversant対策です。
無料カウンセリングを受けるだけで1回までは試験料を支払って貰えますし、無料カウンセリングを受けてみて良いなと思えば、実際に申し込むこともおすすめです。『トライズ』はversant対策をしている数少ない教育機関です。
versant公式サイトでも取り上げられています。
他の英会話スクールと大きく違う点は、versantスコア47点の獲得を保証してくれている点です。つまり、英会話学習のゴールを明確にしているという点です。
社内試験や昇進、昇格のために短期間でversantの点数を取ることを会社等から要求されている場合は、トライズがおすすめです。
結局どこかではネイティブ講師と英会話をしなければいけませんから、まさにトライズは一石二鳥でしょう。