(画像引用:VERSANT公式)
「VERSANT」をご存知ですか?
読み方は、ヴァーサントやバーサントです。ジーさんと、ではありません(笑)
日本語では「英語コミュニケーション力測定テスト」と呼ばれるテストで、主にスピーキング力を測るテストです。
特徴は次の通りです。
- 24時間いつでもパソコンやスマホで受験できる
- 受験時間は17分間
- スコアは20点〜80点でAIによる採点
- 結果がその場ですぐに出る
- 大手企業が続々と人事や査定のために導入している
今回、初めてこのテストを受けてみました!
1回の受験料は5,500円とそこそこのお値段ですが、裏技として「TORAIZ」という英会話スクールの無料カウンセリングを受けると一回分が無料で受けられる!とのことでそちらを利用してみました。
この記事を読むとわかること
VERSANTテストの流れや内容、事前準備など
✔︎この記事を書いた人
<KOKO(ココ)>
日本人に向けて英語の指導を15年間(延べ2000人以上)
英検準1級
TOEIC920点/990点
EPT英語発音テスト99点(満点100点)
日本生まれ、日本育ち、両親日本人、幼稚園〜大学まで日本の教育機関で学びました。
英会話スクール、その他英語塾に通った経験はなく、通信教材を含めた英語教材も購入したことがありません。
つまり、私自身がこれまで「<できるだけお金をかけないで>英語を独学してきた人」です。
お金をかけなくても、苦しい思いをしなくても、英語ができるようになるお手伝いができたら嬉しいです。
目次
VERSANT受験の流れ
- TINコードを入手
- アプリをダウンロード
- 練習問題を受験(無料)
- 本番テストを受ける
- 結果を見る
ひとつずつ見ていきましょう
TINコードを入手
VERSANTを受験するには「TINコード」が必要です。
TINコードの入手方法は2通りあります。
①VERSANTのHPから5,500円で購入
②TORAIZのカウンセリングを受けて無料で入手
私は無料で受けたかったので②にしました。
TORAIZ(トライズ)は無料で入手できるのでお得ですが、カウンセリングの日程は翌日以降の日程で60〜90分ほどかかります。
すぐに受験したい人や、時間がとれない人は、買ってしまうほうが手取り早いですね。
少し時間があって、90分間のカウンセリングも大丈夫!という方ならぜひカウンセリングを受けてVERSANTのTINを無料でgetしてしましょう!
ちなみにTORAIZ(トライズ)というのは、1年で本格的な英語を身につけることができる英会話スクールです。個人的には、TORAIZのカリキュラムを学べて興味深かったです。
勧誘などもなく終了し、カウンセリングの翌日にメールでTINコードを送ってくれました。
アプリをダウンロード
VERSANTの受験はスマホかPCで行います。(タブレットでの受験は推奨されていません。)
PCでの受験の場合、内蔵マイクは使用せずに「USBで接続するマイク付きヘッドセット」が必要とのことです。
私は持っていないのでスマホで受験しました。
スマホ受験の際は専用のアプリをダウンロードし、そこでの受験となります。
練習問題を受験
本番の試験の前に、練習問題を受験することができます。
これは必須ではなく、いきなり本番のテストを受けることももちろんできます。
私は本番で緊張しないようにやっておきました。
練習問題は無料でできる簡易バージョンのものか、有料のフルバージョン(1500円)かどちらか選べます。
私は無料のほうを使って練習しました。
本番のテストと同じ構成になっていますが、8分間なので問題数も本番の半分といったところでしょうか。
1500円のフルバージョンを買って、学習用に使うというやりかたもありだと思います。
本番のテストを受ける
いよいよ本番です。
24時間いつでもどこでも受験できるので、自分の心の準備が整ったときに「えいやー!」と受けてしまいましょう。
ただし、完全に静かな場所で、中断の心配がない状態で受けなくてはいけません。
- 飛行機モードをオンにしておく(Wi-Fi環境は不要です)
- インターホンを切っておく
などの事前準備を忘れないようにしましょう。
テストの構成は以下の通りです。
A 音読8問
B 復唱16問
C 質問24問
D 文の構築10問
E ストーリーリテリング3問
F 自由解答2問
これらが「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」の4つの項目の評価のもととなります。
A 音読8問 Reading
スクリーンに表示される英文を、音声の指示に従って音読します。
発音もさることながら、音読流暢性が重視されます。
B 復唱16問 Repeat
聞こえてくる音声をそのまま復唱します。
文章を目で読むことはしません。
頼りになるのは自分の耳だけです。
単純ではありますが、後半になるほど文が長くなり、最初の方「何て言ってたっけ、、、?」という感じで、このセクションが一番苦手に感じました。
普段、いかに適当に聞いているかですね。
私はここを一番克服したいので、シャドーイングをもっとがんばろうと思っています。
C 質問24問 Questions
英語で、クイズのような質問がされます。
答えはこれしかない!というものが存在するのですが、正しく質問を聞き取れていないと難しく感じます。
二択のものと、
D 文の構築10問 Sentence Builds
3つのフレーズまたは単語を並べ替える問題です。
ライティングだと並べ替えは簡単それほど難しく感じない人も
でもこれは音声だけて並べ替えです。
E ストーリーリテリング3問 Story Retellings
短めの英語のストーリーを一度だけ聞き、そのあと30秒で聞いたばかりの内容を自分の言葉で再構築します。
秒数をカウントしてくれるわけではないので、今何秒くらいだろう?という感覚は適当ですね。
F 自由解答2問 Open Questions
質問を2回聞いて、その質問に対する自分の意見を40秒間で自由に述べる質問です。
全体的に「難易度の高いテスト」という感想です。
できるだけ迅速に応える必要がありますし、普段聴き慣れた英語だけでなく、アクセントの強い英語もあります。
気になるKOKOの結果は?
結果はテスト終了後、数分で出ます。
気になるKOKOの結果はこんな感じでした。
versant スコア;63(80点満点中)
CEFR: B2+(最高はC2)
Intelligibility:4
できないところもわりとあったので、もう少し低いかな(思ったより高い)というのが正直な感想でした。
ちなみにVERSANTの日本人スコア平均は38点のようで、スコア目安はこのような感じです。
(画像引用:VERSANT公式)
一度受けてみると次の目標が定まりますね。
次は70点超えを目指していこうと決めました。
結果は、日本語で読むこともできますし、「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」の項目について詳細な評価を見ることもできます。
私は「文章構文」の項目が一番低かったです。
これは問題の種類B(復唱)、D(文の構築)、E(ストーリーリテリング)から判断されています。
テスト中詰まったり、答えられなかったりしたのがこれらの項目だったので、一番点数が低いのは納得でした。
VERSANTを受けてみた感想
VERSANTは英語のスピーキング力を測る試験として、非常によくできていると思います。
英語を学習する日本人は多いですが、英語を話せるようになる人は本当にごく少数です。
個人的にこれは非常にもったいないと思います。
英会話スクールも数えきれないくらいありますし、多くのビジネスマンや学生が英会話を習得するために通いますが、ものになっていません。
それは、学習のゴールが明確になっていないという理由もあると思いました。
例えばTOEICは英語のreading(リーディング)とlistening(リスニング)の能力を測る試験ですが、そのスキルが明確なスコアで測ることができます。
残念ながらTOEICではSpeaking(スピーキング)の実力が測れないので、それを測るためにもVERSANTは非常に良い試験です。
英会話を学習する方の多くがVERSANTスコアの獲得を目標に励むと、より英会話学習が意味のあるものになると思います。
その点でも、TORAIZ(トライズ)の英会話プログラムは、英会話スクールで唯一VERSANTスコアの獲得が最終目標に設定されています。